猪狩蒼弥が作る見事な計画

2022年8月5日 昼公演


私のジュニアの名義はとんでもないと思った。
 
HiHiの現場はまぁまぁ当選してくれる良名義LOVEすぎると思っていたくらいだったが、未知のアプリを起動して機械の上にスマホを置いたら見たことない文字列が目に入った。
 
「アリーナ 1列目」
 
同行の友人と「なんかの間違いでしょ」「中間に柵とかあってその1列目とかじゃね?」とバクバクしながら該当席へ向かった。
 
ガチの最前。
 
ライブハウスやマイナーフェスの最前で踊ってた経験はあるがジャニーズの最前は訳が違う。
SixTONES世代のネェさんは急いでメイクを直し、ペンライトの電池を確認して、トイレに2回くらい入った。
 
そもそも、今回私の一応の担当髙橋はいない公演。
髙橋に関してはヒロム顔、中居君のような平成の喋りをする私好みのジュニアなので応援しようかなというあくまでも消去法な理由だ。
そこに、もう1人の「気になるJ」猪狩という男がいる。
彼の存在は2019年の音楽の日に出演していた際に知った。(正直この時点だと髙橋まで認識できていなかった)
TLのフォロワーが「世界の中心猪狩蒼弥」「全知全能猪狩蒼弥」という呪文を唱えだしたのだ。「この猪狩というクールな顔をしたジュニア、信者を抱えている!?」そういう色眼鏡をかけさせられた私は、もう猪狩蒼弥しか見てなかった。
その後も何かしらでHiHiを見るたびに、この子猪狩じゃん!と猪狩チェックを行うようになっていた。
猪狩は目立つし、見た目も変わっていて、無意識のうちに「気になるJ」に昇格。
 
ここまで読んでもらってわかるように、私は多分無意識のうちに猪狩のオタクをしている。
今回の公演では猪狩のうちわを持って行った。何故なら元々持っているからだ。この感覚が大多数のジャニオタと違う部分だと思う。
自担が出ない公演でも全力で楽しめるのだ。
自担が出ないと分かったら、すぐにカンペうちわを作った。

(ほぼ出られないと思うが、ジャニーズというブランドのイメージを変えてくれるであろう猪狩に伝えたいメッセージをうちわに…)

ファンサうちわには色々種類があると思うが、「私」対「アイドル」という構図が永遠と苦手なので応援メッセージやネタに走ることが多い。歌もダンスもファンサもするアイドル達に感謝を…

 
 
ここで話を当日に戻しましょう。
なので、私は完全なる猪狩蒼弥担として現場に入ったのであった。
以下よりサマパラの内容のネタバレ
 
あまりよろしくない表現だが、死ぬかと思った。
最前上手猪狩担2連。
俺たちの部分だけクラブ状態。
ペンラはなるべく下げて大きく振った。
気を抜くとヘドバンする癖があるのだが、ジャニオタはヘドバンをしないからなるべく棒でペンラだけ振っていたが最終的に頭振ってたと思う。
 
今回、髙橋が帰ってくるまでは先輩の曲、ソロコーナーが充実したセトリに変更されている。
猪狩曰く「2日前に急遽変更しました。少年隊ではこのようなことは多く、ファンの方達も楽しみにされていたようです。このような部分もジャニーズイズム、エンターテイメントとしてハイハイジェッツも継承していきます(ニュアンス)」と。
この際にミュージカル調の音に合わせてローラーで舞いながらサラサラとセリフを語っている猪狩。美しかった。
 
初めて近くで見たことにより、かなり衝撃を受けた部分も何点かあった。
ローラーアクションのダイナミックさ、メンバーの必死さ、身体のバランスの良さなど…
特にローラーは、近くで見ないと大変な部分が分からない。
今まで遠くからや映像でしか見たことなかったので優雅だなとか、器用だなとかしか思わなかった。
今回「ローラースケートってめっちゃ危険なのでは!?」と思い知らされた。
まず、聞いたことない「バンッ!!!」という衝撃音が鳴っていたのだ。
ローラーで滑る際に、助走を付けるためにつま先の部分で走る時の音だった。
もちろん、ジャンプの際やローラーを地面に叩きつける動作の際にも同じように衝撃音が響いていた。また、ローラー部分の回転音が地鳴りのように鳴っていてかなりの気迫を感じた。彼らはそれだけ速いスピードを出して、ブレーキを全力で踏み、ターンを決めたり、方向転換をしているのだ。
パフォーマンスとかどうでもいい。自担の顔や仕草をウォッチングするだけのオタクだって一定層いるだろう。しかし、彼らは怪我をする危険を犯して高度なテクニックを会場にいるファンに届けているのだ。
本当に反省した。
こんなに近くでパフォーマンスをしている状態を見ないと気づけないオタクだったことに。
 
また、今回のMCでは髙橋が毎回お手紙を送ってきてくれていて、それを読み上げるコーナーがあった。
橋本が代読
髙橋「せっかくなので皆さんに質問をしようと思います。」
髙橋「まず、猪狩さん。あなたにとってエンターテインメントとは?」
他3人「えっお客さんに質問じゃなくて、俺たち!?」
猪狩「平和の象徴。人間の特権。人間だけが生み出せるし、楽しめるもの(ニュアンス)」
髙橋「さっすが~。皆さん拍手!!」
猪狩「だrrrっる!!」
 
手紙のやり取りだけで、本日一の会場の盛り上がりを生み出す髙橋優斗。
髙橋は実際にここにはいないけど、いるように感じて少し感動した。
 
最後に、猪狩のソロコーナーについて語る。
今回のセトリは
Fence~SparKing Gang~ピアノ~Klaxon~ピアノ
という豪華全部詰め合わせ猪狩セットといった感じ。
私は、SparKing Gangもう一回聴きてぇ~~~!!って常に思っていたオタクだったので歓喜歓喜歓喜
毎回歌詞(リリック)を覚えようと思うのだが、フロアを沸かすのに必死でそれどころじゃない。今回も最高だった。
会場の熱気も高まった(多分)ところで白いピアノが登場。
猪狩がおもむろに弾きだした曲は、久石譲のsummerだった。
もう、ここで私の邪念、熱気は一気に浄化された。
 
summerを聴き夏の終わりを感じていたら、HiHi Jets to the moonに繋げていく、
そしてKlaxonの伴奏へ…
 
ハラミちゃんか…?????
いきなり猪狩蒼弥ストリートピアノライブへ連れていかれてしまった俺。
 
左手に金の腕時計。右手にゴールドのブレス2連。
金のネックレスに、白Tジーンズという田中樹ファッションの猪狩。
ソロコーナーだけバチバチ武装をして先輩の力を借りる猪狩。
ジャニーズJrって素晴らしいね…
(文章力が切れてTwitter状態なのは許してください)
 
 
 
今回のSUMMER PARADISE 2022のMVPは紛れもなく猪狩蒼弥だった。
単純なオタクかもしれないが、ファンのことを考えてライブを仕事を成功させようとする力を惜しみなく出していた彼を見たら全力になるしかない。
また、今回は初めて一人のメンバーにフォーカスを当ててライブを楽しむことができてかなり貴重な体験をしたと思う。
 
次にHiHi Jetsを見るのは少年たち。
次の担当は誰になるのか私には何もわからない。